健康学的に言えば、健康を維持するために必要な要素は、1食事(栄養)、2適度な運動、3休養(睡眠を含む)の3つで、この中のどれが欠けても健康を維持することはできません。はっきり申しますが、現在の日本の社会においてこの3つとも私たちの身体に合う形でクリアすることはほぼ不可能です。その中でも「休養」については、「がんばるのが美徳」という文化的側面もあり、日本人の健康維持を妨げる大問題です。詳しいことは別の機会に述べますが、私たち日本人が、健康を維持できていない現状を表す社会的現象を2つあげます。
①日本人の平均寿命と健康寿命には10年の開きがあると言われていること
日本人の平均寿命はひっくるめて言えば大体85歳です。75歳くらいになると健康ではなくなるということです。これは薬を服用しているなどというものではなく、一人では生活できない要介護状態になるということで、残りの人生約10年をこの状態で生活しなければならないということです。この話には反対の人も多いかもしれません。が、要介護になってしまう原因の1位と2位が昨年(平成29年)3月に入れ替わり、現在の1位は認知症(2位は脳卒中)ということを聞けば納得していただけると思います。
②コマーシャルでもやっているように日本人の2人に1人がガンになる時代だということ
ガンは生活習慣病です。日本人の2人に1人がそんなに生活習慣が悪いと思いますか?そんなにガンになるような生活習慣を半分もの人がしているとはとても思えませんよね。しかし、現実を見れば現代の日本の社会において普通に生活していたら50%の確率でガンになるということなのです。
日本人は健康にはかなり意識が高いと思います。にもかかわらず前述の通り平均寿命と健康年齢との間に10年もの開きがあり、50%もの人がガンになる。これは一般的に見て、我々の持っている健康情報が誤っていると言わざるを得ないのです。
これらの社会現象は、とりもなおさず、我々日本人の生活は日本という社会の中で身体に合わない生活を強いられているということなのです。(「免疫学について」に少し具体例を記しましたのでご覧ください)
人生100年時代などと言っていますが、このままでは人生100年時代の晩年の20年は、医療の力で 「生かされている」ということになりかねません。
まずなぜこのようなことになってしまっているのかを考え、さらに健康寿命をどうすれば限りなく平均寿命に近づけていけるのかを見出さなければなりません。それが、人生を有意義に楽しく過ごし、いつまでも健康な生活を送れることにつながっていくのです。
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