東洋医学から見る生活習慣病の原因

足宝館の想い・主張2
2023/7/18

前回「どんな生活でもできるようになったことが生活習慣病の原因」だと話しました。
今回はこれについてもう少し詳しくお話ししようと思います。

人間の身体は長期間(恐らく数100年)、何代も何代も同じ場所で生活しているとその場所での生活に合うように身体のほうが変化していきます。いちばんわかりやすい例は肌の色でしょう。赤道直下の国で生まれた人が黒いのはもちろん日焼けではなく、先祖代々その国で生まれて死んでを繰り返しているうちにそこでの生活に合うように変化していったものです。北欧の人は先祖代々日にあまり当たらないので、だんだん白くなっていき、我々日本人はその中間で生まれて死んでを繰り返しているので中間色(今は黄色人種とは言わないそうです)になっていったのです。

もう一例。日本では弥生時代に農耕が始まり、それ以来食べているものが根菜類、玄米など硬いものが多く、食物繊維タップリの食生活で消化に時間がかかり、腸も長く必要だった。そのため腸が長くつまり胴が長くなったのです。一方アメリカ人を始めとする西洋人は基本的に狩猟民族で食するものが柔らかい。消化に時間がかからず腸も長くは必要なかった。だから足が長く(胴が短く)なっていったのです。大相撲にモンゴル人力士がたくさんいます。日本人と顔はそっくりなのですが、廻しの位置が高いですよね。つまり足が長い。彼らは遊牧民族で日本人のように硬いものを食べてないからなのです。

食のことをお話ししたのでそのまま食生活の変化についてお話ししますと、日本人が農耕民族として硬い物ばかりを食べいたのは農耕が始まった弥生時代以来少なくとも江戸時代末期、あるいは明治時代初期、田舎の方なら戦中戦後まで続いたと思われます。しかし戦後の食事の西洋化により食生活は大きく変わってしまいました。肉食が多くなり野菜も根菜類よりは葉物が多くなりました。その結果、既に日本人の体は腸が長くなっているのに食物繊維が少なくなってしまい、腸の掃除が出来なくなった。だから大腸ガンが増えたのです。

そもそも日本人に四つ足の動物を食べる習慣はありませんでしたから、牛肉や豚肉、乳製品も消化酵素がないということができます。牛乳が苦手という人がいるのはこのためでしょう。どちらかと言うと体に合わないのです。

しかし、これはあくまでも「基本的に」ということです。戦後すでに75年。乳製品を取るようになってもう3~4代経っているでしょう。すでに消化酵素ができている人が多くても不思議ではありません。このことは別途お話しします。

もう一つ、長期間かけて出来上がっている人間の身体に突然の生活の変化で起こっているトラブル事例をあげます。

オーストラリア人に皮膚ガンが多いということ。私も英会話を勉強していた頃気になったのですが、若いオーストラリア人の女性の肌が確かにシミ、ソバカスだらけなのです。当時は「お手入れが悪いのだろう」くらいに思っていたのですが、足つぼや東洋医学がわかってくるにつれ、原因がわかってきました。ごめんなさい。お手入れの問題ではありませんでした。

オーストラリア人の多くはヨーロッパからの移民です。ヨーロッパといってもスペインのような暑い国もありますが、私が良く見かけたオーストラリア人は基本、白人。もうお分かりでしょう。日にあまり当たらないために白くなっていった人たちはオーストラリアの灼熱の太陽に肌が耐えられないのです。ですから、肌にどうしてもトラブルが起こりやすくなり、皮膚ガンの原因となっているのです。

そう考えると、近い将来、日本でも同じ現象が起こるのではないでしょうか。もちろん日本人は中間色で出来上がっていて、オーストラリア人は基本白人、と、条件は違います。ただ、日本は温暖化で、昭和の頃とは明らかに太陽の強さ、気温、紫外線の強さは違いますよね。果たしてこれまでの日本人の、すでに出来上がっている皮膚で耐え切れるでしょうか。もし、今後「最近日本人に皮膚ガンが増えてきた」というようなニュースを見ることがあったら、これが原因だと言っていいと思います。

次回は睡眠について。


AIとの対話

開業以来何度となくこれまで培ってきた足つぼや健康、病気の理論について、いずれは文字化して残していきたいと思っていました。

しかし、いざ初めから論文調に書いていくとどうしても言いたかったことが抜けたり、「ああ、ああいう表現のほうがよかったな」などと考えてしまい、結局途中で止めてしまうという繰り返しでした。そこにAIの登場です。


AIという言葉やChatGPTという言葉はもちろん聞いたことはありましたが、今年、2025年5月までは内容は全く知りませんでした。

ひょんなことからWindowsに入っているCOPILOTを動かしてみて、いろいろ聞いてみると、かなり高度な水準で答えが返ってくる。これには驚きましたね。答えがかえってくるだけでなく、参考文献や私が言いたいことをきれいにまとめてくれる。頭の整理ができるんです。ほかにも「この世界ではこのような考え方が主流」だの、「こういう意見もある」だのと膨らませた記述も出てくる。しかも、その内容をそのままブログ等に載せても特別な場合を除き、ほぼ著作権にもひっかからない。これは、もしかしたら今まで挫折していた文書化・文字化が進められるのでは・・・と思い始めてみることにしたのです。

8月2日から始めて、3日連続で記述を進めています。もちろん毎日は無理ですが、気づいたときに進められるのはよいですね。内容はもちろんかなり濃くなり、専門用語も出てくることも多いと思いますが、主張は読み取っていただけると思います。

AIとの対話形式なので、私は【足宝館】、COPILOTは【AI】と発言の冒頭に記します。色も変えてわかりやすくしました。AIにはなしかける形式なので、原則私の発言は普通体(である体)としています。copilotとの発言は原則そのまま載せますが、最後に必ず「提案」を言ってくるので、このままだと対話として話の流れが折れることもあり、一部修正しています。

内容の重複も必ず出てきますが、これはそれぞれの分野がつながっているためです。内容が深くなり、さらに理解が進む読んでいる方も理解が深くなると思います。

この対話が、足宝館を知りたい方の、さらには健康第一と思っている方の一助になれば幸いです。

2025年8月5日